ダイエットをしようとした際、重要になることの一つに「基礎代謝」があげられます。この基礎代謝は個人差があり、さらに年齢、性別、体格などによって変わってきます。
基礎代謝はいわば人間が生きていくために必要な最低限度の消費エネルギーです。この基礎代謝は高ければ高いほど、エネルギーが消費されやすいです。ダイエットにおいて、この基礎代謝を高めることはより太りにくい体になれることを意味するため、いかに基礎代謝を高めることがダイエットのポイントとなってきます。
基礎代謝は年齢とともに落ちるものでピークの年齢は約15歳~17歳となっています。そこから加齢とともに徐々に落ち、35歳以降から更に下がります。そのため、35歳辺りの年齢から特にこの基礎代謝を上げるように意識しなければなりません。
しかし、この基礎代謝は年齢以外にもさまざまな原因で下がってしまうことがあります。では年齢以外にどういった理由で基礎代謝は下がってしまうのでしょうか?
基礎代謝において重要だといわれているのは筋肉です。基礎代謝がおきる部位の18%は筋肉です。つまり筋肉量が落ちることは基礎代謝の低下することを意味します。仮にダイエットに成功したとしても、筋肉量が低下している場合はリバウンドしてしまう可能性が高くなるので、そうならないようにするためにも日々適度な運動を心がけましょう!
→対策 定期的な運動を心がける
人間は寝ている間に筋肉を成長させるホルモンを分泌させています。しかし睡眠不足であれば、成長ホルモンの分泌を妨げてしまい、筋肉の成長を阻害し、結果的に基礎代謝を落とすことになってしまいます。睡眠不足は基礎代謝の低下だけでなく、集中力の低下や免疫力の低下、さらにはうつの原因にもつながっています。生活のあらゆる部分で関わってくるので日頃から適度な睡眠時間と良質な睡眠をとるよう意識しましょう・
→対策 適度な睡眠時間の確保と良質な睡眠をとる
ダイエットする際に食事量を減らす、あるいは肉を避けるなどしてダイエットしようとする方がいますが、実はこれは大きな間違いです。基礎代謝に重要な筋肉を成長させるにはタンパク質やビタミン、ミネラル、脂質や炭水化物などが必要なため、基本的にバランスの良い食事をしっかり食べることが大切です。また温かい食事のほうが自律神経を刺激し、エネルギー代謝を良くしてくれるのでこのあたりも意識してみましょう。
→対策 バランスの良い食事を心がけることで基礎代謝の低下を防ぐ
女性に特に多い冷え性も基礎代謝がさがる原因になります。体の体温が1度下がった場合、基礎代謝量は10%、さらに免疫料が30%も落ちるとされています。これは体温が冷えることで、体内の血液循環が悪くなり、体の内蔵機能が低下して基礎代謝が下がってしまうのが原因です。冷え性の方はそのことを意識して、熱を生み出すもととなるタンパク質を朝に食べる、生姜をいれた飲み物を飲む、温かいお風呂にはいる、などして冷え性を改善するよう心がけましょう。
→対策 普段から体を温める食事を取る、お風呂に入るなどして体を冷やさないようにする。
ストレスは自律神経やホルモンと大きく関わっています。ストレスをうけることで、体はコルチゾールという物質を分泌させます。このコルチゾールは食べ物を分解し、脂肪として溜め込む性質があるのですが、同時に筋肉も分解して糖分にしています。さらにこの糖分も消費されなかった場合は脂肪として溜め込まれてしまいます。他にもストレスは免疫力の低下を引き起こしたり、うつなどの原因にもなります。ストレスが溜まってきたなと思ったら適度に発散するようにいたしましょう。
→対策 適度にストレスを発散をする
・基礎代謝を下げる原因は「筋肉量の低下」「睡眠不足」「食事の偏り」「冷え性」「ストレス」の5つ
・基礎代謝を下げてしまうことで太りやすい体質になる。
基礎代謝を下げる原因をご紹介いたしましたが、みなさんはいくつあてはまりましたか?せっかくダイエットをしても基礎代謝が下がってしまえばリバウンドを引き起こしてしまう可能性は大いにあります。
逆に言えば基礎代謝を高めていれば、普段から痩せやすい体質になるとも言えます。今回ご紹介した、基礎代謝を下げる原因を意識してダイエットに取り組んでいきましょう。